人生80年の時代を迎えて、これから充実した福祉のもと、健康で生きがいをもてる長寿社会が作りあげられねばなりません。そのなかで人々が幸せを築いていくためには、最も身近な健康に関与する、つまり身体と心の障害が起これば、専門技術者として人を援助していく看護師は医師と共になくてはならない存在です。現実の看護は人の「生・病・老・死」という、人生のなかで出会う最も大きな出来事のすべてにかかわっています。人一倍骨の折れる仕事ではありますが、その行為を通して自分自身が人間的に成長できるという魅力をもっています。つまり、看護師を目指すということは、資格を得るための勉強に耐えることに加え、人に共感できる感性を磨いていくということです。
(参考:北里大学元看護部長・医学博士  大場正巳より)

 

看護職とは

看護職とは、看護師、准看護師、保育師、助産師のほか養護教諭も含めて、総称していうものです。そして看護職のなかでは圧倒的に看護師と准看護師の数が多く、それらの人たちのほとんどは病院(医院)を職場としているため、看護職=病院で働く看護師としてイメージされるのでしょう。

看護の仕事は、病気や障害、高齢のため、または妊産婦や乳幼児で身のまわりのことが自分でできにくい人の、生活行動を助けることです。その活躍の場は、医療施設を中心に次のように広範囲に及んでいます。

  • 病院、診療所
  • 市町村(保健センター、学校など)
  • 助産所
  • 介護保健施設
  • 訪問看護ステーション
  • 保健所
  • 社会福祉センター
  • 住宅サービス

 

 

看護職の使命

看護道徳国際律では看護の使命として「人命を守る」「病苦から守る」「健康増進」の3つを挙げています。これらの使命を果すためには、病気や障害をもつ人の気持ちを理解できる思いやりや、いろいろな人のありようを受け入れられる心の広さ、豊かな人間性が必要です。

看護の仕事は「きつい」「きたない」「きけん」のいわゆる3Kをそなえた厳しい仕事ですが、やりがいのある仕事であり、また、高齢社会を迎えて今後ますます大切になる使命を帯びた仕事だといえます。

 

受験ガイド

看護学校の試験日程

看護学校の試験日程は、大きく2つに分かれます。

  • 1つめは、専門学校の一般入試。年末から1月末にかけて願書提出、試験は1次・2次とも2月中旬くらいまでに終え、2月いっぱい、遅くとも3月初旬には合格者が決まります。
  • 2つめは、短期大学と大学の一般入試。ほとんどのところは1月になってから願書の受け付けを始め、試験は2月か3月、したがって合格発表は3月の中旬以降になることもあります。

 

鹿児島・宮崎・熊本にある主な看護専門学校(クリックするとそれぞれの学校がご覧いただけます)

鹿児島県医療法人協会立看護専門学校

国立病院機構鹿児島医療センター付属鹿児島看護学校

国立病院機構都城病院付属看護学校

国立病院機構熊本医療センター付属看護学校

鹿屋市立鹿屋看護専門学校

 2019年度 主な専門学校の1次試験日程

仁心看護専門学校

たちばな医療専門学校

※ この他の看護学校につきましても資料がありますので気軽にご相談下さい。

 

試験の構成

看護学校では、おおまかに分けて3種の試験が行われています。学科試験と、論作文試験と、面接試験の3種です。

一般入試は、1次試験で学科と論作文、2次試験で面接と健康診断その他を行うのが基本的なやり方です。1次試験合格者のみ2次試験に進めるというのが大筋です。

最近増えている社会人を対象にした入試では、学科試験を行わず、論作文(小論文と面接のみ)で入学者を選考することが多いようです。

 

学科試験

出題科目(国語・英語・理科・数学)

国語

現代文
現代文としては、論説文・小説・随筆からの出題が多く、問題形式としては空欄補充、接続詞の挿入や指示語の指す内容、全文の要旨を問う問題が頻出しています。

古文
古文の出題は古典随筆作品のなかから題材として広くとられています。

問題形式としては現代語への和訳、文法、語句の意味、要旨把握などが一般的です。また、文学史の出題頻度は割りと高く、作品、作者、時代、ジャンルをきちんと把握しておくことが大切です。

漢文
定型詩(絶句・律詩)、「論語」など

 

英語

発音・アクセント
発音、アクセントは頻出単語が多く出題され、文法も出題傾向文法が決まっており全体的に基本問題が中心として出題されます。

長文・会話文
長文といっても小設問は、単語の問題、文法の問題、書き換えの問題が多く出題され、文法力、単語力が重要です。また、最近の傾向として会話文の出題もみられます。

 

理科

理科の特徴は生物、化学、物理のうちから選択制のところが多い、ということです。基本的にはどの科目も基本・標準レベルの問題が中心に出題されます。看護系入試では知識を要求される出題が多いので知識量を増やすことが重要です。

 

数学

数Ⅰ・数A
数Ⅰ・数Aでは数と式、方程式と不等式、二次関数、三角比、集合と論理、場合の数と確率から出題されます。とくに数Ⅰは数学の試験のなかでは、中心となります。看護系の数Ⅰでは「基本問題」は全部でる可能性があります。あまり難問はでないので基本問題を速くミスなく、が重要です。

数Ⅱ・数B
数Ⅱ・数Bでは高次方程式、円、三角関数、指数関数、対数関数、微分・積分、数列、ベクトル、統計とコンピュータ、数値計算とコンピュータが範囲から出題されます。範囲は広いですが出題のパターンはかなり限られており、基礎的なものが出題されるので基礎を押さえていく必要があります。

 

論作文

小論文とか作文とか呼び方はいろいろながら一般入試では3分の1から半数の学校で実施しています。

論作文の出題方法には2通りあります。1つは課題を出してそれに応じた文章を書かせるもの。もう1つは、ある文章を読ませて要点や問題点をまとめさせ、または受験生の意見・感想を書かせるもの。専門学校ではおおかた前者ですが最近は後者も増えています。

課題の種類
医療分野に関するもの・医療者におけるモラルについて

・医療の進歩が人類にもたらすもの

・高齢者社会における医療のあり方について

・医療技術と生命について

その他の

社会問題

・シルバーシートと私

・現代社会で興味をもった出来事

自分自身の動機や信条など・自分を大切にするとはどういうことか

・他者へのかかわりで大切なもの

・命を預かる心構え

・理想の看護師像

 

課題があたえられてそれについて書くものの例

 時間と字数の制限を守る

論作文の大半は試験日に30分から90分の時間を設けて行われています。字数制限もあるのが普通で400字から800字です。時間内に、課題に添った内容で、字数制限を守って文章を

書くには、書き始める前に次の点をきめておくことです。

主題
主題は文章の核。課題について自分が一番言いたいことを1文にまとめる。

盛り込む内容 
主題を支える具体例やエピソードなど。要点を箇条書きにしておく。

構成
まず、主題をどこで述べるかを決めます。そのうえで、付随的な事柄の配列を決めます。どう並べれば、一番言いたいことが スムーズに、しかも印象的に読む人に伝わるか、基本的なパターンとして、起・承・転・結・序論・本論・結論などがあります。

わかりやすさを心がける

特に気をつけるところは段落分けと文体の統一です。内容がおおきく変わるところでは必ず改行して段落を改めます。400字程度の短い文章の場合は、たとえば起・承・転・結それぞれのまとまりを1段落にするつもりでいいでしょう。

文体は必ず「だ・である」の常体か「です・ます」の敬体か、どちらか一方に統一します。1文は短めに、簡潔にまとめるのが読みやすくする秘訣です。誤字・脱字に十分注意して文字も丁寧にはっきり書きましょう。

 

面接

学校によって人物考査とか口頭試験とか呼ばれているものが面接です。看護学校の面接は、「人物考査」の意味合いが強いのは事実なのです。というのは看護の仕事は人を相手にその世話をするもので、看護者の対人的な能力で仕事の優劣や質が左右されるからです。

面接の実施形態には個人面接、集団面接、討論の3つがあります。

個人面接
受験者1人に対して面接官が1人から数人であたり、面接時間は5分から15分。面接官の質問にそのつど答える一問一答式です。

 

集団面接
受験者も面接官も2人から数人で行われるもの。面接官の1つの質問に対して受験者が順に答えるという個人面接の時間節約型です。

 

討論
討論は、受験者5人から10人のグループにテーマが与えられ、その討論を面接官が傍聴するものです。

 

面接で判断されること

清潔感 明朗性 礼儀正しさ 意欲

自主性 我慢強さ 落ち着き 協調性

寛容性 表現力 理解力 熱意

 

質問されること 

質問を種類別に分けて、それぞれについて例をあげておきます。

志望の理由・確かさ・なぜ看護職をこころざしたのですか

・なぜこの学校を選んだのですか

・どんな看護師をめざしますか

自分自身のこと・あなたの長所(短所)はなんですか

・自己PRをしてください

・性格を自分でどう思いますか

これまでの学校生活・何かクラブ活動をしていましたか

・友人はたくさんできましたか

・出身校の特色を述べてください

家庭環境・あなたが看護師になることについてご家族はどう思われていますか

・家族構成を教えて下さい

社会問題・医療問題・ボランティア活動の経験はありますか

・高齢化社会についてどう考えますか

入学後・卒業後・卒業後、指定の病院に勤務できますか

・寮にはいれますか

・奨学生になりますか

 

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