塾長フォーラム⑫ 子供から幸福感を!

最近の親たちは、子育てに正解があると思っていらっしゃる方が多いように感じますが、子育ては博打だと思います。一生懸命子育てをやっても、中学、高校で悪い友達が出来てしまったら一巻の終わりみたいなところがあります。「こう育てれば、こう育つ。」なんて、学者、知識人、文化人など色々言っておりますが、もしそんなことがあるのならば、この地球上からは戦争はなくなっています。いつの時代も、どんなに一生懸命、子育てしても子供が変になることはあるのです。

女性が子供を産むということは、とても不自由になることです。しかし、たくさんの人が結婚を望み、自分の子供を持ちたいと考えると思います。それは、子供を持つことで幸福感があるからです。

もともと何で神様は我々に子供を与えたのでしょう?「そこから何かを学べ」、その子供と付き合う事から、忍耐力とか優しさとか、その先にある幸福感を人間として学べと言っているのだと思います。だから、ある一つの子供の個性を長所と考えるか短所と考えるか。これは文化によっても宗教によっても国によっても家庭によっても違うということです。つまり一律の物差しは無いということです。

父親の役割、母親の役割

子育てに一番大切なことは、母親の精神的健康です。つまり、父親の子育てにおける役割の8割は、母親の精神的健康を保つことです。母親が精神的に健康だったら、子育てはまず大丈夫です。また、その母親の精神的健康を保つ秘訣は、父親が毎月給料を入れることだと思います。近年アメリカでは養育費を払わない父親からは運転免許証を取り上げる法律がいくつもの州で採決されているぐらいです。

夫婦というのは子供を鏡にして会話するのだと思います。また、夫婦というのは子供、特に幼児を間にはさんで人間性を観察し、惚れ直すものです。大人同士というのはなかなか素直になれないものです。ところが、子供には素直になれるのです。子供に対する時にその人の本性が出てくるものです。だからもっと、日頃から自然に親子の接点をなるべく多く作ることが大切だと思います。

子育てに幸福感を感じ、子育てから幸福感の物差しを学ぶ。それと同時に父親の幸福も考えて、父親をどんどん子育てに引き込んでいく。子育てを中心にやっていけば、大体人間は幸せになれるものです。空論に惑わされないで、自分の頭で考えることが、子育てには一番大切なことだと思います。

Follow me!