ただ単に親が強制的に「勉強しなさい」と繰り返すだけでは、親子間のコミュニケーションがうまくいかない場合があります。そこで、子ども自身が「勉強の価値」に気付くよう、親が問いかけを活用する方法が効果的です。たとえば、将来の目標や夢を話題にしながら、勉強と結び付ける問いかけが有効です。
大切なのは親が「あたたかい愛情をベースとした厳しさ」と「気付かせ」のバランスを取ることです。
ある野球が大好きな小4の子どもがいるご家庭では、「勉強しなさい」と厳しく伝える一方で、子どもがつまずいて投げやりになっている時には「最初は誰だってできないんだよ」「この前も諦めずに頑張ったら、わからなかったところがわかるようになったよね」と励ましたり、「大谷翔平選手ならこういう難しい問題をやる時、どう考えて、どう乗り越えると思う?」という気づきを促す質問をしたりする関わりを続けていたそうです。
この例からも分かるように「勉強しなさい」といった厳しさが必要なケースもあれば、問いかけで気付かせる方が効果的なケースもあります。
子どもの性格や状況を見極め、柔軟に対応することが、学習意欲を引き出すカギです。親の適切なサポートは、子どもの未来を切り拓く最大の力となります。
そして、「やる気」や「忍耐力」に相当するものが、身につくことでしょう。「勉強してくれない」と嘆くよりも、子どもと向き合いながら、その可能性を最大限に引き出して行けるように、愛情を持って接してあげることで、子ども自身が意欲的勉強を始める事に繋がります。 そして未来の成功者として、社会に貢献できる立派な大人に成長することが期待できます。