塾長フォーラム⑪ すべての学習の基礎は国語力

すべての学習の基礎は国語力

 

問題の意味がわからない」すべての学習の面で子供たちがよく口にする言葉です。

掛け算・割り算ができても文章問題はできない。断片的な知識があってもそれを系統的に立てて考えられない。

国語力、とりわけ読解力(文章を読み取る力)と表現力(特に作文力)のなさがその原因です。また、他人の痛みを自分の痛みとして感じる心、美的感性、もののあわれ、懐かしさ、家族愛、郷土愛、日本の文化・伝統・自然を愛する祖国愛、名誉や恥といった社会的・文化的な価値にかかわる感性・情緒を自らのものとして受け止め、理解できる力は自然に身に付くものではなく、主に国語教育を通して体得されるものです。しかし最近の子供たちの言語教育力が低下していると問題視されています。

この国語力をつけるのに効果的であり必要不可欠なのが音読です。音読の効果で国語力の基本ができます。音読をすると黙読している時よりも広範囲にわたり脳(学習活動の要となる前頭前野)が活性化して働きやすくなるという研究結果があります。この部分は、「ヒトが人であり、ほかの動物と違うのは、大きな前頭前野をもっているから」といわれるほど大切な場所です。

勉強が苦手な子供や落ち着きのない子供でも、大きな声で堂々と流暢(りゅうちょう)に音読できるようになると、自信が持てるようになり、精神的に安定してきます。声を出すことにより唾液の分泌を促し胃腸にもよいし、肺活量も増えてより健康になるといった効果もあるようです。さらに、音読がレベルアップして表情豊かで美しい声がでるようになれば、表現力のある魅力ある人物にもなることができます。

国語の重要性やその役割を踏まえて、一人一人がこれまで以上に国語力を高めていくことが必要です。これからの時代の中で、各人がより良く生きるために国語力を一層向上させていくことが求められているのです。

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