塾長フォーラム⑥ 暗記と知識は基本的に違う

ここに「学」ぶという字があります。この「学」ぶという字を記号として覚えた場合は暗記と言われても仕方がないのではないでしょうか。ところが、「学」ぶという字の成り立ちから、どうしてその様な意味が出てきたのかを知った上で覚えたとすれば、これは単なる暗記ではなく知識ということができます。もちろん、一つ一つのことは暗記に違いない訳です。英語の単語の読み方、意味、これらはほとんどそのまま覚えていくより仕方がないのです。ところが、それらを一つ一つ段階を追って積み重ねていくうちに、大きな知識になっていくのです。これが学習であり、学問につながって行くのです。そして、その知識に基づいて行うことが、教養のある行動と言えるのです。

勉強というのは、一つ一つの暗記を論理的に積み上げていくことによって、大きな知識を身に付けていくことなのです。そして、その様な知識を身に付けてこそ、いろいろな方面に応用を利かせることが出来るのです。単なる暗記はどんなことかと言えば、丁度、色んな書いた物を、引き出しの中にごちゃごちゃに入れる様に似ています。

ところが、そういった書類やメモでも整理して、色んな角度からそれを利用できるように引き出しにしまっておけば、その引き出しは知識の宝庫になります。そして、それらの知識がもとになって創造の世界へと広がって行くのだと思います。

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